任意整理とは？

■大まかな特徴
裁判所等の司法機関を介さない債務整理の方法です。債務整理といえばこの文言が一番聞きなれた言葉であると思われます。 利息制限法所定の利息による引き直し計算を行った残高について、分割弁済（額や事情によっては一括弁済）をしていく話し合いを行います。

■手続きの内容
分割弁済の期間は、3～5年と言われています。これは、自己破産をするときの目安でもあります。更に、個人債務者再生の場合は、原則3年です（特別の事情があれば5年まで延長可）。分割弁済案は、依頼者と話し合いながら計画していきますが、これは次のように決めていきます。

（1）依頼者の家計の状況から、返済原資を特定する
（2）利息制限法の利息に引き直した後の残高について、依頼者の返済原資で、何回払いが可能かを考える

このようにして計画した分割弁済案を、和解契約書（案）という書面にして債権者に提案します。弁済は、毎月1回（給料日に応じて決めます）、債権者の指定する銀行口座に振り込まなければなりません。

■手続き費用概算
（例）債権者数8社・総借金額400万円（利息制限法引き直し後）とする。
○司法書士費用等：約26万円

■手続きの流れ
Step1：相談・受任
相談を受ける。受任をすれば、債権者に受任通知を発送。

Step2：打ち合わせ
収入・支出・財産などの調査。債権額を特定させ、分割弁済計画をたてる。

Step3：債権者との交渉
債務者側の返済案（和解案）を債権者に提示し、債権者と交渉

Step4：和解成立
債権者との和解が成立したら、和解契約書を交わす。以後、和解内容に従って返済開始。